かわいい日本画!

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日本画初心者さん 描き方 岩絵の具の使い方


日本画と言えば、岩絵の具の使用みたいな感じがあるのですが、

わたしの思い込みでしょうか。

このブログでは、胡粉の使い方はやりましたが、

岩絵の具の使い方はまだでしたよね~。

岩絵の具に対して膠が多すぎるとテカテカしたり、

厚塗りで割れたり、少なすぎると岩絵の具が画面から取れたりします。

ということで、今回は岩絵の具の使い方を紹介していきますよ!

最後のほうには岩絵の具の膠抜きをして、

再利用する方法も紹介しています!

 

胡粉の使い方は下記へどうぞ~。

kawaii-nihonga.hatenablog.com

 

 

まず、最初に使いたい岩絵の具を絵皿に入れます。

今回わたしは比較のために、

岩黒の白(一番細かい絵具)と一番(一番粗い絵具)を使います。

 

左が一番で右が白の岩黒です。違いが画像でわかるでしょうか?

 

 

細かい絵具を溶く

岩絵の具を絵皿に入れたら、膠を少しずつ入れていきます。

この量ならばスプーンに取って一滴ずついれていく感じです。

まあ、いきなりたくさん入れて絵具がしゃばしゃばにならなければ

何滴入れてもいいんですけど。

膠を入れたら中指で混ぜます。

 



 

膠と絵具を絵皿にこすりつけるかのように混ぜます。

下記画像そぼろ状になっております。

 

 

そぼろ状になっているところにさらに少しずつ膠を足します。

そして、中指でさらに絵皿にこすりつけるかのように混ぜます。

絵具がパンに塗るシュガーバター状(細かい(笑))になっています。

 

 

さらに膠を少しずつ入れて混ぜます。

この状態何に例えていいか分かりません(笑)。

 

 

さらに膠を入れて混ぜますよ!

下記画像は絵具がマヨネーズくらいな感じです。

 

 

マヨネーズぐらいになるまで

膠を入れる→混ぜるを繰り返したら水を入れます。

絵具を混ぜると言うより練ると言ったほうがいいかもです。

 

後は、自分が使いやすい絵具の状態に必要な水を入れてください。

水が多いほど膠が必要になってくるので、

しゃびしゃびで使いたい人は膠を少し足すといいかもです。

 

ちなみに絵皿が絵具を白くはじくときは

(水を入れて混ぜているとポチポチ白い円が見える)、

膠が多いらしいです。

 

まあ、膠の濃さは人によって違うので経験になってきます。

わたしの絵具作りは目安として考えてください。

 

 

粗い絵具を溶く

今度は岩黒一番を使っていきます。

基本は白と一緒です。

しかし、粗い絵具なので、マヨネーズ状とかにはならないです。

粗い絵具でも少しずつ膠を入れます。

 

膠を一滴入れられた一番の岩黒です。

 

絵皿にこすりつけるように中指で膠と岩絵の具を混ぜます。

膠を岩絵の具の粒にまとわせる気持ちで!

 

ちょっと湿ってまとまってきた一番の岩黒。

 

さらに膠を入れて混ぜます。

 

和菓子の黒ゴマペーストくらいになってきた岩黒の一番。

 

さらに膠を入れ、混ぜられる岩黒一番。

 

膠でしゃばしゃばな岩黒一番。

 

この後、好きな量の水を入れて使います。

 

岩絵の具は絵具の粗さが粗いほど、

番数が小さいほど膠が必要になってきます。

 

正直に申しますと、わたしは粗い絵具を基本的に使わないので、

粗い絵具の溶き方といいますか、膠分量に自信がありません。

(一応この膠分量で紙にくっついてはいますが、適正ではないと感じています)

 

 

 

今回、一番粗い岩絵の具と一番細かい岩絵の具を溶いてみたので、

紙に塗るとどんな感じが比較してみましょう。

 

上が岩黒の白、下が岩黒の一番です。

 

めちゃくちゃ分かりやすく違いますよね。

粗さの細かい絵具はフラットに塗れるので、

丁寧で繊細な表現や、細かい描写に向いています。

反対に粗い絵具はマチエール(絵肌)を作って、

画面に変化や特徴を持たせるのに向いています。

 


岩絵の具は膠抜きして再利用する

制作に使った岩絵の具が余っちゃった~、

という場合は膠を抜いて岩絵の具を再利用しましょう!

 

膠抜きは簡単で、お湯を沸かします。

岩絵の具が底に溜まっている状態で絵皿内の水を捨てます。

 

 

沸かしたお湯を岩絵の具の入った絵皿に入れて、

中指で混ぜます。

わたしはよく火傷します。

火傷したくない人はほどほどな温度でやってください!

それか割りばしとかで混ぜてください!

 

お湯を入れた岩絵の具

 

混ぜたら岩絵の具が沈むまで待ち、

入れたお湯を捨てます。

 

ついでに皿もきれいにする。

 

これを2回やってから、岩絵の具を乾かします。

すると、岩絵の具がさらさらになり、

また使用できるようになるのです!

 

 

今回は岩絵の具の使い方についてお伝えしましたが、

いかがだったでしょうか?

とりあえずのポイントは

岩絵の具と膠はよく混ぜる!

岩絵の具が粗いほど膠は多めで!

水が多いほど膠は多めで!

の三点です!

この三点に気を付けて岩絵の具使ってみてください~。