かわいい日本画!

日本画普及ブログです。日本画をカジュアルに!

日本画初心者さん 木製パネルに下張りしよう!

 

 今回は、木製パネルの下張りのやり方をご紹介します。

木製パネルに紙を貼ることで、パネルのアクから絵を守ります。

木製パネルの下張りをすれば、うっかり絵を失敗してしまっても、

和紙を張り替えて何度も絵を描くことができます。

簡単なので、やっていきましょー!

 

必要な道具は・・・

鳥の子紙(パネルより少し大きくカットしてください)

・木製パネル

・でんぷんのり

・刷毛

・水差し

・水入れ

・お皿

・雑巾 

・カッター    です!

 

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雑巾とカッター忘れたー

 

1、木製パネルのごみを拭く

木製パネルの表面にごみがついていると、

新鳥の子紙を貼った後に表面がデコボコしますので、濡れた雑巾で拭いて取り除きます。

 

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茶色のアクが雑巾に付いてますね!

2、新鳥の子紙に水を含ませる

新鳥の子紙の裏表を確認して(裏のほうがザラザラしています)

に刷毛で水を塗っていきます(紙が水分で伸びるように割とびしゃびしゃに)。

端のほうは乾きやすく、塗り忘れが多いので、念入りに水を含ませます。

 

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全体を濡らせることができれば、あとは適当です。

 

3、のりを薄める

でんぷんのりそのままだと濃いようなので、

水を少しずつ入れて薄めます。

わたしは、小さなパネルは練乳より少し濃いめののりを使用しています。

大きなパネルは端の部分がでんぷんのりそのままの濃さ、

中心部分は練乳より少しゆるいぐらいののりを使用します。

(端のほうが乾くのが早いので、濃いのりを使います。

小さなパネルでも、面倒くさくないならそうしたほうがいいかもです)

 

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4、のりを木製パネルに塗る

本来なら、のり刷毛というものがありますが、

面倒くさいので、小さなパネルなら手で塗ってしまいます(笑)。

木製パネルのささくれに注意しないと刺さりますので、

気になる人は、ちょっと刷毛の毛に厚みがあり、

毛の長さが短めの刷毛を使って塗るとよいかと

(下ののり刷毛に近い感じのものを探すといいかもです)。

 

のりを塗るときの注意は、

のりのカスなどのごみが入らないように注意する(表面がデコボコして描きにくい)。

端のほうは塗り忘れるのと乾きやすいので、念入りに塗る。

 

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のり刷毛。高い。わたしは、使用後の洗いが足りずにカビさせて1つダメにした・・・。

 

5、濡らした新鳥の子紙をパネルに貼る

先ほど濡らした新鳥の子紙を裏面を下にして、木製パネルにかぶせます。

もし、新鳥の子紙が乾いてきていたら、再度、刷毛で濡らします(大体そうなる)。

このときに、パネルぎちぎちに新鳥の子紙を切っていると、

木製パネルを覆うのに苦労します。

 

木製パネルに新鳥の子紙を載せることができたら、

手で軽く押さえて密着させていきます。

その後、ハサミで新鳥の子紙の余った部分に切り込みを入れていきます。

(紙が乾いて縮むことで端のほうの紙がはがれるのを防ぐため)

 

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こんな感じに切り込みを入れます。

 

6、端の余った新鳥の子紙をカットする

完全に乾いたら、端の余った新鳥の子紙をカッターでカットします。

(紙が乾く前にカットしようとすると、スパッときれいに切れません)

このときに、新鳥の子紙がギリギリだとカットしにくいのも、

ちょっとパネルより大きめに新鳥の子紙をカットする理由です。

 

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カッターの刃は長く出すと切りやすいです。

 

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切れましたが、端がはがれていますね(笑)。とくに左右。

 

はみ出た新鳥の子をカットしたら、パネルからはがれたところをのりでくっつけます。

(もう少し切り込みを増やせばよかったですね・・・。

いつもはすごく適当なので、切り込み入れないんですよ・・・)

 

 

はい!

わたしのずぼらさが爆発した下張りですが、いかがでしたでしょうか!

ではでは~。