日本画初心者さん 描き方作例1 胡粉と水干で描いてみよう
今回は、初心者道具編1で購入した最低限の道具を使った、
日本画の描き方です。
日本画制作に必要な最低限の道具は、下の記事をどうぞー。
日本画描く前日には膠の用意をお忘れなくー。
1、描きたいものを決めよう
描きたいものを決めてください。
スケッチしてもよいですが、好きな画像など用意してもいいと思います。
今回、若冲の版画、「青桐に砂糖鳥」をコピーして大下図として使用します。
Q、大下図ってなんすか?
A、本番の紙(本画という)に直接鉛筆で書いたり、消したりを繰り返すと、
和紙が荒れます。それを防ぐために別の紙に線画を描き、本画に写します。
この別の紙に描いた線画が大下図ですよ。
日本画はスケッチが大事っていいますが、
このブログでは日本画をカジュアルに!がモットーですので、
好きな画像拾ってコピーしてください。
コピーするときは、自分が描く画面サイズを考えてコピーするのをお忘れなく。
(ちなみに画像拾って絵を描くときは著作権とかあるので、
個人で絵を楽しむ範囲にとどめておいてくださいね~。)
2、大下図を本画に写そう
とりあえず、構図を決めます。
今回は7㎝×7㎝のパネルで描きます。
構図が決まったら、大下図裏面の線があるところを鉛筆で黒く塗っていきます。
鉛筆は濃ければ、濃いほどやりやすいです。
鉛筆で塗り終わったら、パネルにかぶせて、線画をボールペンでなぞります。
このときに、赤色や青色のボールペンでなぞると、
どこをなぞったか分かりやすいです。
なぞったあとに、本画を確認すると案外へろい線が引かれていたりします。
ちょこっと鉛筆できれいな線に整えます。
3、墨線を引く
墨がない人は、鉛筆の線を頼りに描いてもよいかと。
わたしは墨線引くのが好きな人なので、墨線引かずにいられません。
墨にすこし水を入れて墨線を引きました。
上から絵具を塗ったときに黒く画面に伸びたらいやだな、というのと、
絵具かけたあとの墨線の残り具合を考えて濃さを決めております。一応。
4、背景を塗る
胡粉をつくります。
胡粉つくりは下記ページ参照ください。
水干を少しお皿に出します。オレンジ系と黄色系を2種類出して混ぜます。
水干はサラサラの粉状ではなく、平たい塊状なので、指ですりつぶします。
ほんの少しだけ膠を入れて、
ざらざらした感じがなくなるまですりつぶしながら混ぜます。
溶いた胡粉を水干のお皿に入れていきます。
混ぜながら少しずつ入れて、色の濃さを決めます。
(塗ってから乾くと、皿の中の色より少し白っぽくなります)
背景の絵具が作れたら、刷毛で塗っていきます。
ちなみに、みなさん、日本画絵具は時間がたつと下に沈みます。
塗る前には必ずお皿の中を混ぜてから塗りましょう!
1回だけ塗るのでは画面が安っぽいといいますか、
厚みがないので、3回塗りました。
(重ねて塗るときですが、乾かないうちにまた塗ると、
にじんで模様ができたりします。
画面サイズにもよるかもですが、
表面が乾いてから30分くらいおいておいたほうがよいです・・・)
5、具体的なモチーフを塗る
背景を塗り終えて、青桐を塗ります。
青色、赤色の水干と胡粉を混ぜて色を作ります。
この時点で、わたしは青桐を白と青のグラデーションにしよう、
というところまでしか考えていません(笑)。
くちばしや、羽など塗っていきます。
・・・で、
これ、うまくいかないわ・・・となり、画面を洗いました!!
洗っちゃいました!!
洗っちゃったんですね~(3回目)
和紙は強いのである程度は洗えて、
描き直せることをお伝えできてよかったですね~(クソッ)。
日本画は水彩と同じで水を使いますが、
ある程度洗えるところがいいところかもしれません。
みなさんは、ちゃんと考えてから絵を取り組みましょう☆
その後は、写真をご覧ください・・・。
まだ、のっぺりしていますので、
細部の鳥の羽や、青桐のさやを塗っていきます。
いかがでしょうか?
結構かわいくできたのではないでしょうか!
胡粉と水干だけでも、けっこうかわいいのが描けると思ってもらえれば、
よいのですが・・・。
楽しそう、これなら描けそう、手を出せそうと思ったら、
レッツチャレンジ日本画です!